小説?かな?

えーこの前メモに書いた物語です、とてもはずいです、

ご了承くだちい。

 

 

タイトル 絵描きの不気味な少女

私の名前は白瑠花音、絵を描くのが大好きなんだ!
誰もいない空間でぽつんと、でも怖くないよ!だってお母さんとお父さんが見ててくれるから!楽しくて、たくさんの絵を描いちゃうな、
そういえば最近友達が増えたんだ!私の友達は2人いるよ、
ねこさんとベアさんって言うんだ!ねこさんは昔から一緒にいたけど
ベアさんは新しい友達がくれたんだ!そろそろ来ないかな~
あ!来た!
「おはよう、花音」
「おはよう!叶出ちゃん!」
この子は叶出ちゃん、私より年上のお姉さんなんだって!
「花音、今日は元気?」
「うん!体調バッチリ!」
こんな風に毎日部屋にやって来て、変な紙を持ちながら、「体調どう?」って聞いてくるんだ~、過保護なのかな?
「花音?どうしたの?」
「ううん!なんでもないよ!」
「そっか、ならよかった」
「そういえば、新しい絵を描いたんだよ!見てみて!」
「…ん、ああ、綺麗だね」
「ちょっと、私帰るね?花音、また明日」
「そう…バイバーイ」

番号1446、白溜花音、両親を殺害した、6才の女の子、彼女は親から虐待を受けていて、大人を信じられない、絵を描いている時は感情が落ち着く、精神病院に入ってからも、癇癪を起こし、7名を一夜にして殺害した、
凶悪殺人犯…死刑まで、あと2日
 
私は新人警察官の叶出ミオ…子供の頃は親に虐待を受けていて、家出してから警察にお世話になっていた…初めての仕事は番号1446、白溜花音の監視、朝と夕方、昼にご飯の提供、朝のカウンセリング、夜のカウンセリング、そんなもん…かな…
「ミーオ!どうしたの?元気?」
「あ、カナ、ありがとう、元気だよ」
「気を付けてね、あの子、9人も殺してしまったのだから、」
「……」
「10人目は処刑どころじゃすまされないしね、」
「ごめん、カナ」
「あの子を助けたいんでしょ、」
「ならまずミオが元気にならなくっちゃ!ね、」
「そうだね、ありがとうカナ、」

私の名前は叶出ミオ、番号1446、白溜花音の監視員、明日、白溜花音の死刑執行日、悲しい訳ではない、これは、仕方ないのだから、だから、会えるのは今日が最後になってしまうのだろう、死刑が行われるのは明日の朝
悪いのは花音ではない、花音を狂わせた大人も悪いのだ、そう思いながら
私は花音のためにぬいぐるみを作った、この前は熊のぬいぐるみをあげた
から…黒猫にしようかな…
私はよく悪人に情がうつっているといわれるが、そうである、なんとなく
私と花音は似ている気がする…たったそれだけだが、
さ、花音の朝食の時間だ、
「叶出~!」
「わっ、」
 花音が飛び付いてきた、
「えへへ、びっくりした?」
 こう見ると、ただの子供なのだが、これでも殺人犯なのだ、
「どうしたの?叶出ちゃん、浮かない顔してるよ、」
「ううん、なんでもない、」
「そっか、よかった」
「花音、これ、」
「わあー!黒猫さんだ!」
 ぬいぐるみを持ってはしゃぎまわっている、
「わーい!やったやった!」
「あ!」
花音がころんでしまった
花音の絵が、倒れてしまった、
「花音の…絵が……」
花音は座ってただ絵を見つめている、
「花音の絵が……」
花音は次第にうずくまり、何もしゃべらなくなってしまった、
絵片付けても、うずくまったままだった、
私はかける言葉がなかった、どうしていいかわからなかった……
でも…ひとつだけわかった、花音はこらえている、自分のなかで揺らめく
怒りの感情を必死におさえている、私なんて殺そうと思えばできたはずだ
やらなかったのは……そこで思考は止まった、
とりあえず部屋から出て、ホットミルクを注いであげた、
ゆっくりと手を伸ばし、花音はホットミルクを飲んだ
「おいしい…ありがとう」
花音はボソッと言った

……今日はついに、花音の死刑日
「花音…」
私は言葉が出なかった……喉に詰まって出てこなかった…
「叶出お姉ちゃん、」
「花音はとっても幸せだったよ、」
「花音は、いろんな人を怒って殺しちゃった、」
「悪い子だから、花音は地獄に行って、反省する、」
「でも、また…花音が叶出お姉ちゃんと会えたら……」
「また……仲良くしてくれる…?」
私はダメだ、全然ダメだ、情が移って仕方ない、涙をこらえた私はこの仕事に向いてない……
「もちろんだよ…また、会えたらね」
「よかった…」
そういって花音は歩いていった……自分の罪と向き合って…
もし、花音が人を殺してなかったら…素直に仲良くできたのかな……
 

これは数日後の事だが、花音の部屋を掃除していたところ、メモ書きがあった、
 
かなでちゃんへ、
かのんがたくさんかいたえはぬいぐるみのおれいとして、かなでちゃんにあげることにしたよ、どのくらいあるかわからないけど、よろしくね、

と、私は焼却炉で捨てるフリをし、なんとか家に持ち帰れた、
花音が描いた絵はすべて独創的で花音の生涯を表しているようだった、